ブレインフォグの症状と指摘された方の速度感覚の違和感の改善例

【現症】速度感覚と自分の見えている景色が合わない感覚がある。隣にいる人が動くと、自分は動いていないにも関わらず自分が動いているような感覚に陥り、気分が悪くなる。
【施術と結果】本症例は、ブレインフォグの状態と指摘されているが、眼精疲労が一つの原因であると言われていることから、頚部の筋緊張による眼への血行不良が要因の一つであると考えた。
　 触察にて両胸鎖乳突筋周辺に筋緊張を確認。左右共に緩消法にて約2分弛緩し、施術者が患者の隣で動くことで速度感覚を確認していただいたところ、自分が動いている感覚がなくなったと報告を受けた。症状の改善が確認できたが、頚部の筋緊張は腰部側面の筋緊張により誘発されると考えたため、腰部側面への施術に移った。触察にて腰部側面の筋緊張を確認。押圧深約1cmであった。緩消法にて約20分弛緩したところ、押圧深約3cmとなった。「腰の施術をしてもらったのに、視界がとてもクリアになった感覚がある。」と驚きの報告を受けた。
　 後日、「家族が運転する車の助手席に同乗したが、速度60km/hまでなら乗車していても気分が悪くならなくなった。」と報告を受けた。