20年以上前から続く第6胸椎高位脊柱起立筋付近の痛みの改善例

【現症】第6胸椎高位右側脊柱起立筋付近に安静時痛があり、夕方以降増悪する傾向がある。
【施術と結果】本症例は20年以上前にカイロプラクティックにて無理矢理強い力で背中を押圧された直後に痛みが発生し20年以上痛みが消える事なく続いている事から、患部周辺の筋硬結が要因であると考えた。
　 触察にて第6胸椎棘突起より約3cm右側に硬結を確認できた。押圧で痛みが増悪することを確認した。主訴は第6胸椎高位右側脊柱起立筋付近であるが、上半身全体的に痛みが派生している事から腰部の筋緊張が原因と考え腰部から施術を開始した。腰部側面から正中方向に向かって緩消法で緊張を弛緩させていくと、開始から約5分で背中の痛みが緩和されていくことが確認できた。引き続き腰部側面のみを緩消法で弛緩させていき、合計で約20分腰部を施術した結果、右側脊柱起立筋付近の痛みは10から3(NRS改変)と改善した。　 人生の長い期間を痛みと共に過ごし暗い気持ちでいたが、治る希望が持てたと明るい表情で話して頂いた。