【患者】40代前半 男性
【主訴】右のお尻が痛い
【既往歴】―
【現病歴】約2年前から誘因なく右臀部に痛みが出現し、約1年前に近位整形外科を受診した際に、レントゲン検査では異常がないとの事で様子を見ていた。その後、徐々に悪化していて1週間前から誘因なく右臀部の痛みが増強してしまい来院3日前の起床時は特に痛みが強く会社に出勤出来る状態ではなく、3日間同じ様な状態が続き会社を休んでいた。痛みが減りなんとか動けるようになったため当院に来院された。
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【現症】右臀部全体に痛みがあり、安静時痛が強く、歩行や動作で痛みが増強することはなく、常時同じ痛みが右臀部にある。同じ姿勢が続くと痛みが増強し、現在も座位姿勢でいるので右臀部が痛いとの事。
【施術と結果】本症例は右臀部の痛みを訴えており、痛みの要因を腰部右側の筋緊張から起こる右臀部の血行不良と考え、触察にて腰部右側の筋緊張を確認し、腰部右側面から腸骨稜にかけての筋に緩消法を約3分行い筋弛緩を確認した。その結果、座位姿勢での右臀部の痛みが10から5(NRS改変)に小さくなった。
再び腰部右側面から腸骨稜にかけての筋に約15分緩消法を行い、筋弛緩を確認した。その結果、座位姿勢での右臀部の痛みは10から0(NRS改変)に消失した。立位を保持したり、歩行をしたり、しゃがみ動作をしても痛みはないと報告を受けた。その後、痛みの再発抑制のため腰部側面全体の筋を中心に約15分緩消法を行い施術を終了した。帰宅の際に明日から会社に出勤出来そうで良かったと喜ばれて頂いた。