【患者】40代後半 女性
【主訴】約1か月前から右肩が痛くてソフトボールが投げづらい。
【既往歴】―
【現病歴】ソフトボールの投球動作時に右肩関節周辺に痛みが発生するため、痛みが出ないようにフォームを崩して投げている。ソフトボールの練習は月に2〜3回程度参加している。
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【現症】右肘を曲げた状態で体より右腕を後ろに引くと右肩関節前面と後面に痛みが出現。安静時痛なし。
【施術と結果】本症例は、投球時に痛みを訴えており、安静時痛がなく外傷性の怪我もないことから、右肩関節周辺の筋緊張による血行不良が痛みの要因と考えた。
はじめに、右大胸筋周辺を触察したところ、右大胸筋起始部の鎖骨近位1/2付近に筋緊張を確認した。筋緊張部位に緩消法を約2分施術し、筋弛緩を確認。結果、右大胸筋周辺の痛みは10から6(NRS改変)と小さくなった。改善が見られたことから、引き続き同部位周辺の筋緊張部位に約3分施術し、筋弛緩を確認。結果、右大胸筋周辺の痛みは10から0(NRS改変)と消失した。
次に、右棘下筋と小円筋周辺を触察したところ、筋緊張を確認した。筋緊張部位に緩消法を約2分施術し、筋弛緩を確認。結果、右棘下筋と小円筋周辺の痛みは10から6(NRS改変)と小さくなった。改善が見られたことから、引き続き同部位周辺の筋緊張部位に約3分施術し、筋弛緩を確認。右棘下筋と小円筋周辺の痛みは10から0(NRS改変)と消失した。
右肩関節周辺の筋緊張の要因として腰部筋群の過緊張が誘発していると考え、再発抑制を目的として腰部側面の筋緊張部位に緩消法を約20分施術し、筋弛緩を確認後に施術を終了した。
投球動作をしてもらうと先程まであった痛みが生じず、ソフトボールをするのが楽しみだと喜んで頂けた。