咀嚼の際に発生する歯痛と頚部痛の改善例

【現症】来院時に歯痛は無し。頚部左側に安静時痛有り。
【施術と結果】本症例は、咀嚼時に歯痛と頚部左側痛が発生しており、目視と触察により左下顎周辺や頚部左側に腫脹や熱感が確認できないことから、左下顎周辺から頚部左側にかけての筋緊張が要因と考えた。
　 先ず、安静時痛の有る頚部左側を触察したところ、左胸鎖乳突筋の停止部から約3分の1周辺に筋緊張を確認した為、緩消法を約1分施術し筋弛緩を確認した結果、頚部左側の痛みは10から7（NRS改変）と小さくなった。
　 改善が見られた為、続けて同部位周辺を触察したところ、左乳様突起周辺に筋緊張を確認し、緩消法を約3分施術し筋弛緩を確認した結果、頚部左側の痛みは10から2（NRS改変）と小さくなった。
　 頚部左側の筋緊張の要因は腰部左側の第10肋軟骨周辺の筋緊張と考え触察したところ筋緊張を確認した為、緩消法を約10分施術し筋弛緩を確認した結果、頚部左側の痛みは10から0（NRS改変）と消失した。
　 2週間後に来院した際には、「この2週間、食事中の歯や首の痛みは一度も出なかった」と喜びのご報告をいただいた。