【患者】30代後半 男性
【主訴】腰から右のお尻にかけて常に痛い
【既往歴】―
【現病歴】約1ヶ月前に建設現場での仕事中に約100キロある建築材料を持ち上げた際に腰部に痛みが出現した。その日は腰部の痛みを我慢して仕事を続けていたが、翌朝に腰部の痛みが増強し、仕事が困難になり1週間休職し、痛みが軽減したので働いているが、まだ腰部の痛みがあるのと約2週間前から右臀部にも痛みが出現し困っていたところ、同僚の方が自分と同様の症状が当院の1回の施術で改善したと聞いて来院された。
続きを読む
【現症】胸腰部前屈約30°、後屈約30°で共に右腰部脊柱起立筋と思われる筋に痛みがあり、右臀部の痛みは安静時も歩行時も常時同じ痛みがある。
【施術と結果】本症例は右腰部から右臀部にかけての痛みを訴えており、痛みの要因を右腰部の筋緊張と右腰部の筋緊張から起こる右臀部の血行不良と考え、触察にて右腰部の筋緊張を確認し、腰部側面から腸骨稜にかけての筋に緩消法を約5分行い筋弛緩を確認した。
その結果、胸腰部前屈約30°の痛みは10から0(NRS改変)に消失し、胸腰部後屈約30°の痛みは10から3(NRS改変)に小さくなり、右臀部の痛みは10から4(NRS改変)に小さくなった。
再び腰部側面から腸骨稜にかけての筋に約15分緩消法を行い、筋弛緩を確認した。その結果、胸腰部後屈約30°の痛みは10から0(NRS改変)に消失し、右臀部の痛みは10から0(NRS改変)に消失した。
施術後、患者さんから本当に1回でこんなに良くなるのですねと笑顔で帰宅された。