【患者】10代前半 女性
【主訴】左足首が歩くのも痛いし、痛くてジャンプが出来ない
【既往歴】-
【現病歴】全国大会出場を目指す名門高校に通うバレーボール選手で、夏休みで3日間の合宿に行き早朝から夜間まで練習を行い、合宿3日目に左足関節外果周辺に痛みが出現し、ダッシュ時やジャンプの着地の際に痛みが走るようになっていたが、我慢して練習を行い合宿終え、帰宅した翌日から痛みが増強し歩行時も痛み出現してしまい、家族の紹介で来院された。
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【現症】通常歩行でも左足関節外果周辺に痛みがあり、左足関節底屈時に同部位に痛みが出現する。
【施術と結果】本症例は目視しても組織損傷が確認できないため、痛みの要因を左下腿部の筋緊張と考え、触察にて左下腿部筋腱移行部周辺の筋の収縮に制限があり筋の癒着と思われる筋を確認した、同部位周辺の筋に緩消法を約1分行い癒着と思われる筋の減少を確認した。
その結果、左足関節底屈時の左足関節外果周辺の痛みが10から7(NRS改変)に小さくなった。癒着と思われる筋がまだ残っているため、症状に変化があるためさらに約5分同部位に緩消法を行い癒着と思われる筋の減少を確認した。その結果、左足関節底屈時の左足関節外果周辺の痛みが10から2(NRS改変)に小さくなった。歩行時の痛みも10から3(NRS改変)に小さくなった。
立位にて軽くジャンプしてもらい痛みを確認し、再び約15分同部位に緩消法を行い癒着と思われる筋の減少を確認した。その結果、左足関節底屈時の左足関節外果周辺の痛みが10から0(NRS改変)に消失し、歩行時の痛みも10から1(NRS改変)に小さくなった。立位でのジャンプの際の痛みが10から5(NRS改変)に小さくなった。患部の痛みが怪我ではない事が分かって良かったと大変喜ばれて頂いた。