5年前から続く頚部左側の痛みと頚部可動域制限に関する改善効果

【現症】安静時痛は無し。頚部ROMは自動で、左回旋約20°・左側屈約15°とROM制限が見受けられ、同時に頚部右側に痛みが発生。運転動作時の視界確保には胸腰部左回旋を伴わないと困難な状態。
【施術内容・結果】本症例は、慢性的な症状である事から、頚部可動時による頚部右側周辺の痛みと頚部ROM制限の要因は頚部周辺の筋緊張によるものと考えた。
　触察により、第5頚椎から第6頚椎高位右側背側に筋緊張を確認。初めに頚部右側の筋緊張部位に緩消法を約1分施術し筋弛緩を確認。結果、頚部ROMに変化は確認できなかったが、頚部右側の痛みが10から7（NRS改変）と小さくなった事を確認した為、引き続き同部位に約2分施術し筋弛緩を確認した結果、頚部ROMは自動で左回旋約40°・左側屈約40°と大きくなり、運転動作時の視界は主観で3割程度大きくなったとの報告を受け、頚部右側の痛みも10から5（NRS改変）と小さくなったが、ROM制限と痛みが残存する事から引き続き同部位を約2分施術。筋弛緩を確認したが、頚部ROMに変化の確認ができなかったため、右肩甲骨上角周辺まで触察を進めると、右肩甲骨上角周辺に筋緊張を確認した為、筋緊張部に緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認した結果、頚部右側の痛みが10から2（NRS改変）と小さくなり、頚部ROMは自動で左回旋約60°・左側屈約50°と可動域制限は見受けられなくなった。
　また運転動作時の視界確保は胸腰部左回旋を伴わず行え、こんなに楽に後ろを見る事が出来たのは久しぶりと喜んでいた。