約1年前から続く、体動時に発生する腰部痛の改善例

【現症】体動を種々行ってもらうと、立位での胸腰部前屈可動域（以下、ROM）約45°で腰部左側に痛みあり。また、左回旋ROM約30°で同部に痛みあり。
【検査所見】持参レントゲン写真にて、変形性腰椎症・第2腰椎後方すべり症あり。
【治療と結果】まず、腰部筋群全体を触診すると、左側後方が一番筋緊張が高かった。腰部側面の小指押圧深は、左右とも約2.5ｃｍ。腰部左側の痛みは、腰部筋群全体の筋緊張と関連があると考え、まず腰部左右側面に緩消法を実施。約5分後、筋弛緩を確認。前述の立位での痛みを感じる動作をしてもらうと、胸腰部前屈ROM約45°での痛みは10から5（NRS改変）と半減した。
　 また、左回旋ROM約30°での痛みは10から4（NRS改変）と小さくなった。効果があったため、続けて同部位に実施。約20分後、更に筋弛緩を確認。腰部側面の小指押圧深は、左右とも約4ｃｍに変化。立位での胸腰部前屈ROM約45°での痛みは10から0（NRS改変）と消失し、約80°まで可能になった。
　 また、左回旋ROM約30°での痛みは10から1～2（NRS改変）と小さくなり、約45°まで可能となった。体を動かすのが軽くなったと報告を受けた。