【患者】60代前半 女性
【主訴】頭痛が1ヶ月間収まらない
【既往歴】―
【現病歴】30代のころから頭痛が酷かったが、1ヶ月前から毎日頭痛が続き収まらない。今回のように頭痛が1ヶ月も続き収まらないのは初めてで不安になり1週間前に脳神経外科を受診し脳のCT検査、頸のMRI検査をしたが異常なし。頭痛薬で様子を見るようにと言われた。1ヶ月前から頭痛薬を毎日3錠飲んでいる。側頭部から後頭部にかけて痛みがあり、日によって左右どちらかに出現する。
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【現症】来院時は左側頭部に痛みがあり、頚部から肩上部にかけての痛みはないが倦怠感はあるとの事。
【施術と結果】本症例は1週間前に脳のCT検査と頚部のMRI検査をしていることから、痛みの要因は頚部の筋緊張により頚動脈が圧迫されることによる頭部への血行不良と考え、触察にて頚部全体に筋緊張を確認できた。
はじめに頚部左側面上部周辺の筋に緩消法を約3分行い、次に後頚部左上部周辺の筋に緩消法を約3分行い、筋弛緩を確認できた。その結果、左側頭部の痛みが10から7(NRS改変)に小さくなり、頭部の血流が良くなった感覚と、右と比較してもらい左頚部が軽い、動かしやすいなどの報告をいただいた。次に腰部の筋肉を弛緩する事で頚部の筋弛緩が行いやすくなると考え、触察にて腰部側面の筋緊張を確認し、腰椎2番から4番の高さを緩消法を約10分行い、筋弛緩を確認し、再び頚部左側面上部に緩消法を約3分行い、次に後頚部左上部に緩消法を約3分行い、筋弛緩を確認できた。その結果、左側頭部の痛みが10から2(NRS改変)に小さくなった。頭痛の原因と完治には腰部の筋弛緩が必要な事を説明し施術を終了した。
施術から5日後に再来院し、施術後の翌日から頭痛がないとのことでした。頭痛の完治を目指し腰部の弛緩を続けて行きたいと笑顔で報告を頂いた。