【患者】60代前半男性
【主訴】首を動かすと痛い
【既往歴】ー
【現病歴】初回10代後半の頃に交通事故によるむち打ち。現在まで合計4回交通事故による頚部捻挫の後遺症
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【現症】頚部自動関節可動域(以下、ROM)右回旋約10°・左回旋約15°・伸展約15°
【施術と結果】本症例は過去の頚部捻挫である為、急性痛ではなく事故の後遺症による可動域制限である為、頚部周辺部の筋緊張が痛みの要因の1つであり頚部の筋緊張の原因は腰の筋肉の緊張であると推測をした。
まず、頚部右回旋時に疼痛を訴える頚部右側の筋緊張に対し緩消法を約30秒行い筋弛緩を確認した。頚部右側の痛みが10から7(NRS改変)に小さくなった。続けて同部位に約5mmのしこりを触察し、損傷時に発生した筋硬結と推測した。緩消法を約2分行い5mmのしこりは消失し筋弛緩を確認した。痛みが10から4(NRS改変)に小さくなった。頚部自動ROM右回旋約25°に大きくなった。次に左回旋時に疼痛を訴える頚部左側の筋緊張に対し緩消法を約2分行い筋弛緩を確認すると痛みが10から5(NRS改変)に小さくなった。頚部自動ROM左回旋約25°に大きくなった。最後に腰の側面の筋緊張に対し緩消法を約20分行い腰部側面の体表より押圧深は、施術開始前の約2cmから約4cmとなり筋弛緩を確認した。頚部の痛みが10から2(NRS改変)に小さくなった。
頚部自動ROM右回旋約35°・左回旋約35°・伸展約25°に大きくなり満足いただける状態となった。頚部痛が残存している為、続けて腰の筋肉を軟かくするようお伝えし施術終了とした。