【患者】90代前半 女性
【主訴】圧迫骨折してから体がしんどい
【既往歴】ー
【現病歴】約5年前から腰部、頸部の圧迫骨折により、階段昇降時の介助が必要。
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【現症】歩行時は頭重感により左手で顎関節で支え、右手で杖を使用しての歩行。杖や、顎関節の支えがない状態での歩行は、1分程度可能だが、体や足が重く感じる状態。階段の昇降時、車の乗降時は脚が自力で上がらない為、介助を要する。
【施術と結果】本症例の車の乗降時に介助を要する要因として、腰部の圧迫骨折による筋緊張が要因であると推察した。
腰部を触察すると筋緊張を確認した。腰部は筋緊張が強く、座位及び仰臥位が困難な為、右側臥位にて左腰部側面から腹部深部の大腰筋を目指し、腹部側の肋骨下部から左鼡径部周辺部に緩消法を約15分行い、筋弛緩を確認した。立位になり歩行して頂くと、主観で頭重感が5割減となり、脚の重みも主観で5割減になった。
次に左側臥位になり右腰部側面から腹部肋骨下部から鼡径部周辺部にかけて約15分緩消法を行った。筋弛緩を確認した為、立位になり歩行して頂くと頭部の重みは主観にて8割減となり、脚の重みは主観にて7割減となった。車の乗降時は介助なしでスムーズに乗降が可能となった。
「体が楽になった。ありがとう」と報告を頂けた。