【患者】60代前半 男性
【主訴】正座しようとすると右膝が痛い。正座が上手く出来ない。20分以上歩くと痛みが出る。
【既往歴】腰痛、腹部痛、高血圧(近医にて診断された。)
【現病歴】1年程前より右膝関節屈曲動作時に右膝蓋骨内側付近に疼痛有り。
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【現症】安静時痛は無く、右膝関節可動域(以下、ROM)は自動で屈曲約100°とROM制限が見受けられ、この時右膝蓋骨内側付近に痛みが発生。
【施術内容・結果】本症例は、約1年前より右膝蓋骨内側付近に疼痛が発症。右膝蓋骨内側付近の筋緊張が要因と考えた。先ず、疼痛部である右膝蓋骨付近を触察すると、右膝蓋骨内側付近に筋緊張を確認した為、筋緊張部位に緩消法を約30秒施術し筋弛緩を確認した。
結果、痛みが10から8(NRS改変)になった為、引き続き同部位を約1分施術し筋弛緩を確認した結果、痛みが10から5(NRS改変)となり、右膝関節ROMは自動で約150°と大きくなった。
今度は右膝に繋がる上前腸骨棘の筋緊張を確認したため、その部位を2分施術し、結果、痛みが10から3(NRS改変)と減少した。
膝の筋肉は、腸骨稜へと繋がっており腰部の筋緊張が膝痛を起こしている事を説明して、腰部の腸骨稜周辺を3分弛緩していった結果、痛みが10から0(NRS改変)になった。正座動作を確認して頂くと、正座が楽に出来る様になった。右膝関節ROMは自動で約160°と大きくなった。
福井県から出張で東京にはるばる来られ、「また来ます!」と言って喜ばれて帰られました。