【患者】50代前半、男性
【主訴】仕事が終わった後は特に親指を反らせると痛い、曲げても痛い
【既往歴】急性腰痛症
【現病歴】約1年前から仕事で酷使しているため右拇指を反らせると拇指中手指節(以下、MP)関節に痛みが発生した。曲げても疼痛が発症する。
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【現症】右拇指自動関節可動域(以下、ROM)は撓側外転約50°で右拇指MP関節周辺に痛みが発生する。屈曲約40°で右拇指MP関節周辺に痛みが発生する。安静時痛あり。
【施術と結果】本症例は、右拇指の撓側外転で発生する右拇指第2関節周辺の疼痛である。筋を収縮させた時に疼痛を訴えているので、筋硬結か癒着様があると考えた。
右拇指右拇指MP関節周辺を触察すると癒着様があり、その箇所を緩消法により30秒施術、変化があるか確認すると痛みが10から8(NRS改変)となった。
屈曲約40°で右拇指MP関節周辺の痛みも同様に10から8(NRS改変)となった。
更に、同じ部位を2分施術すると、右拇指自動関節可動域(以下、ROM)は撓側外転約50°で右拇指MP関節周辺の痛みが10から5(NRS改変)となった。
更に2分制術すると痛みは10から0(NRS改変)と消失した。内転動作も同様でした。
右拇指右拇指MP関節延長線上の長母指伸筋を触察すると、やはり癒着様があり、この筋が引っ張っていることも要因と考えて5分ほど弛緩していきました。更に腰の筋肉も繋がっていて引っ張っていることを説明し10分施術。お仕事柄、使い過ぎもあるので自分で覚えて 弛緩していくことも検討すると話されて終了しました。