【患者】30代後半 男性
【主訴】3年程前に転職してから、仕事中に左の肩甲骨の内側に痛みが出るようになった。1週間前に職場の椅子が変わってから痛みが強くなり、背骨の辺りまで痛みが広がってきた。
【既往歴】鼡径ヘルニア術後
【現病歴】約3年前から左肩甲骨内側周辺に痛みが発生し、1週間前から痛みが増悪している。
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【現症】第4・第5・第6胸椎(以下、Th4、Th5、Th6)高位の棘突起から左肩甲骨内側にかけて安静時痛有り。左肩関節に日常生活上の可動域制限は確認できなかった。
【施術と結果】本症例は、約3年前から左肩甲骨内側周辺に痛みが生じており、1週間前から痛みが増悪しているものの、目視と触察により腫脹や熱感が感じられないことから、左肩甲骨内側周辺の筋緊張が痛みの要因と考えた。
先ず、最も痛みを感じる部位を指1本で示してもらったところ、Th5棘突起から左外側に約2cm周辺を示した為、同部位周辺に緩消法を約1分施術し筋弛緩を確認した結果、左肩甲骨内側周辺の痛みは10から7(NRS改変)と小さくなった。
再度最も痛みを感じる部位を指1本で示してもらったところ、Th6棘突起から左外側に約2cm周辺を示した為、同部位周辺に緩消法を約1分施術し筋弛緩を確認した結果、左肩甲骨内側周辺の痛みは10から5(NRS改変)と小さくなった。
痛みを感じる部位が局所的では無くなった為、左肩甲骨内側周辺の痛みの要因と考えられる、痛みを訴える部位から真下に降りた第12肋骨の際を触察したところ筋緊張を確認し、緩消法を約5分施術し筋弛緩を確認した結果、左肩甲骨内側周辺の痛みが10から3(NRS改変)と小さくなった。改善が見られた為、続けて同部位周辺に緩消法を約5分施術し筋弛緩を確認した結果、左肩甲骨内側周辺の痛みが10から1(NRS改変)と小さくなった。
痛みが軽くなった為、仕事の効率が上がりそうだとご報告いただいた。