7日前に発症した歩行障害を伴う腰部痛に関する改善効果

【現症】歩行周期による前遊脚期から遊脚初期にかけて左脚が出し辛い。日常生活における胸腰部関節可動域制限は確認出来なかった。
【施術内容・結果】本症例は、7日前から腰部の痛みを訴えており、腰部の筋緊張が痛みの要因と考えた。また、左股関節周辺部の筋緊張により胡坐がかけず、歩行障害の要因になっていると考えた。
　初めに、胡坐時に固まっている箇所を指示してもらい左鼠径部を訴えた為、触察にて筋緊張を確認し緩消法を約1分施術し筋弛緩を確認した。結果、主観により胡坐がかけるようになったとの報告を受けたが、歩行時の症状に変化が無かった。次に、歩行周期による前遊脚期から遊脚初期にかけて左脚が出し辛い事から、左腸腰筋の筋緊張を考え、触察により臍から左外方4横指、下方３横指付近に筋緊張を確認し緩消法を約１０分施術し筋弛緩を確認した。結果、主観により歩行周期による前遊脚期から遊脚初期にかけて左脚が出し辛い症状が消失したとの報告を受けた。
　次に、腰部の筋弛緩を考え、触察により腰部側面の筋緊張部より緩消法を約5分施術し筋弛緩を確認した。結果、腰部の痛みが１０から４（ＮＲＳ改変）と小さくなった。引続き、腰部側面の筋緊張部より緩消法を約１０分施術し筋弛緩を確認。結果、腰部の痛みが１０から０（ＮＲＳ改変）と消失した。左脚が急に出し辛くなったことで不安だったが、症状が改善されて良かったとのお言葉を頂けた。