1年前に発症した胸椎圧迫骨折後から継続する背部違和感の改善例

【現症】棘突起叩打痛なし。背部皮膚の知覚異常なし。
【検査所見】レントゲンにて、Th3の楔状変形はあるが偽関節所見なし
【治療と結果】触診にて、背部の筋群は全体的に筋緊張が高い状態であった。
　まず、背部で違和感を一番強く感じる部分に緩消法を実施。約2～3分後、その部分の筋弛緩を確認。違和感は主観で半減したとのことだった。続いて同様に、背部の違和感を一番強く感じる部分に実施。約2～3分後、その部分の筋弛緩を確認。違和感は主観で6割減少したとのことだった。
　その後、同様に行うも、背部の違和感の軽減が図れなかったため、背部と繋がる腰部筋群の筋緊張と関連があると考え、その旨ご本人に説明し、腰部へ緩消法を行うことにした。腰部筋群も触診にて全体的に筋緊張が高い状態であり、小指押圧深は左右とも約1.5ｃｍであった。腰部左右側面から緩消法を始め、腰部後方にかけて実施。約10分後、腰部側面の小指押圧深は左右とも約2.5ｃｍとなり、筋弛緩が確認できた。背部の違和感は主観で9割減少したとのこと。また、安静時の背中全体が動いているような感覚も、主観にて同じく9割減少したとのことで、喜んで頂けた。