３分の施術で歩行困難を伴う痛みが７割減少したギックリ腰に関する改善効果

【現症】胸腰部関節可動域（以下、ROM）は自動運動にて、屈曲約５°・伸展約０°・右側屈約１０°・左側屈約５°で痛みの発生により日常生活動作におけるROM制限を確認。歩行には介助者のサポートが必要。
【施術内容・結果】本症例は、腰部に強い痛みを訴えており、触察と目視により熱感や腫脹・組織損傷が確認出来なかった為、腰部の筋緊張が痛みの要因と考えた。
　初めに、第1疼痛部位を確認したところ、第３腰椎（以下、L3）棘突起外方３横指付近を訴えている為、触察にて筋緊張を確認し緩消法を約３分施術し筋弛緩を確認した。結果、胸腰部屈曲動作時の痛みが１０から３（ＮＲＳ改変）と小さくなった。第1疼痛部位への施術により痛みが約７割減少した事と、痛みを訴えているL3棘突起外方３横指付近の筋緊張をより効率よく筋弛緩する為には腰部側面の筋緊張部位からの筋弛緩が必要と考え、触察によりL3高位の腰部側面の筋緊張確認し緩消法を２０分施術し筋弛緩を確認した。
　結果、胸腰部屈曲動作時の痛みが１０から０（ＮＲＳ改変）と消失し、日常生活動作における胸腰部ROM制限が確認出来なくなった。来院時には、歩行時に介助者のサポートが必要だったが、痛みが無く歩行できることに喜びの言葉を頂けた。