自転車での転倒以来約1年続く腰部痛の改善例

【現症】安静時痛は無く、椅座位からの起立動作や立位からの着座動作など、動作開始時に腰部に痛みが出現する。胸腰部に日常生活上の可動域制限は確認できなかった。
【施術と結果】本症例は、自転車での転倒から約1年経過後も腰部痛が継続しており、触察にて腫脹や熱感が感じられないことから、腰部の筋緊張が要因と考えた。
　腰部を触察したところ腰部全体に強い緊張を確認した為、先ず腰部側面に緩消法を約10分施術し筋弛緩を確認した結果、腰部側面の押圧深は約1cmから約1.5cmと大きくなり、椅座位からの起立動作での痛みは10から7（NRS改変）と小さくなった。改善が見られた為、続けて同部位に緩消法を約20分施術し筋弛緩を確認した結果、腰部側面の押圧深は約1.5cmから約2cmと大きくなり、椅座位からの起立動作での痛みは10から4（NRS改変）と小さくなった。
　この1年は痛みが怖くて動きに制限があったが、とても動きやすくなったと報告を受けた。