３か月前に発症した頚部右側から右上肢のしびれの改善例

【現症】頚部自動関節可動域（以下、ROM）伸展約30°または右側屈約30°で頚部右側から右前腕にかけてしびれを訴える。
【施術と結果】本症例は、3か月前から頚部右側から右前腕にかけてのしびれを訴えているため、しびれの要因は頚部の筋緊張による血行不良と考えて触察したところ、頚部右側から右肩甲骨上角にかけて筋緊張が確認された。
　はじめにもっとも強い筋緊張が確認された第5頚椎横突起周辺の筋緊張部位に約2分施術し筋弛緩を確認した。その結果頚部ROM伸展約30°における頚部右側から右前腕にかけてのしびれは変化が確認できなかったが、頚部ROM右側屈約30°におけるしびれは主観で消失した。引き続き同部位に約2分施術し筋弛緩を確認したが、しびれの変化が確認できなかったので、施術部位を右斜角筋周辺に移し、約2分施術し筋弛緩を確認した。その結果頚部ROM伸展約30°におけるしびれは、右肩甲骨上角周辺では主観で3割減となり右上腕および前腕部では主観で消失した。
　施術部位をしびれが残存している右肩甲骨上角周辺に移し、約3分施術し筋弛緩を確認した。その結果頚部ROMはそれぞれ伸展約45°・右側屈約45°まで改善し、同角度のおける頚部右側から右前腕のしびれは主観で消失した。