【患者】60代前半 男性
【主訴】約1週間前から毎日片頭痛があって左側の頭が痛い。
【既往歴】−
【現病歴】約1週間前から特に誘因なく頭部左側の片頭痛を発生。近医整形外科を受診し、脳のMRI検査を受けたが異常無しと診断を受け、処方された鎮痛剤を毎日服用している。
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【現症】頭頂部左側周辺の片頭痛と第3頚椎高位(以下、C3)の左胸鎖乳突筋と思われる筋周辺圧迫感を訴えているが、頚部に於ける動作痛や関節可動域制限は認められない。
【施術と結果】本症例は約1週間前から頭頂部左側周辺の片頭痛と頚部左側C3高位の胸鎖乳突筋と思われる筋周辺に圧迫感を訴えており目視及び触察により同部位に熱感や腫脹がない事を確認した。特に誘因なく発症している事から、一つの要因として頚部の筋緊張による血行不良と考えた。
左胸鎖乳突筋と思われる筋周辺の圧迫感を訴える部位を触察したところ、頚部左側C3高位の胸鎖乳突筋と思われる筋周辺に筋緊張を確認した為、同部位周辺に緩消法を約1分施術し、筋弛緩を確認した。その結果、主観により同部位周辺の圧迫感は5割減少したと報告を受け、片頭痛は10から6(NRS改変)と小さくなった。更に、改善が見られた為、同部位周辺の筋緊張部位に緩消法を約1分施術し、筋弛緩を確認した。結果、圧迫感は6割減少したと報告を受け、片頭痛は10から3(NRS改変)と小さくなった。
改善が見られた為、同部位周辺の筋緊張部位に、緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認した。結果、主観により胸鎖乳突筋周辺の圧迫感は9割減少し、片頭痛は10から0(NRS改変)と消失した。痛みは消失したが、再発防止として頚部の筋緊張の要因は腰部の筋緊張と考え、腰部を触察したところ全体の筋緊張が確認出来た。残り時間は同部位に緩消法を約15分行い筋弛緩を確認し終了した。
原因が分からなかった片頭痛がこんな短時間で痛みが無くなると思わなかった。と喜びの報告を頂いた。