２５年以上続く両脛と足底の慢性的な痛みの改善例

【現症】常に両前脛骨筋近位部と足底弓蓋周辺に筋緊張感、痛み有り。腰部側面と下前腸骨棘周辺の筋群に筋緊張を確認。腰部側面体表より押圧深約１cm。
【施術と結果】本症例は、常に両脛と足底に痛みを訴えており、寛解と増悪を繰り返していることから、同部位の慢性的な筋緊張による血行不良が要因で、また、下肢の筋群を緊張させる要因として、腰部筋群の筋緊張も併せて推測。
　先ず、痛みを訴える左右前脛骨筋近位部から1/2辺に対し、それぞれ約１分づつ施術を行い筋弛緩を確認。結果、痛み10から4（ＮＲＳ改変）。次に左右足底弓蓋周辺の筋緊張部位にそれぞれ約30秒づつ施術を行い筋弛緩を確認。結果、痛み10から0（ＮＲＳ改変）。寛解と増悪を繰り返していることから腰部側面の筋弛緩を以て様子を確認しようと考え、触察により腰部側面（腰部側面体表より押圧深約１cm）。と下前腸骨棘周辺の筋群に筋緊張を確認。腰部側面の筋群が体表より押圧深約4ｃｍになるまで約10分施術。結果、左右前脛骨筋の痛み10から2（ＮＲＳ改変）。
　次に右下前腸骨棘周辺の筋群に押圧深約3ｃｍになるまで施術し、筋弛緩を確認。結果、右前脛骨筋の痛み10から0（ＮＲＳ改変）となった。左側も同様に行い、結果も同じになった。永年の苦痛から解放されたのは初めてだと患者さんご本人より報告をいただいた。