【患者】60代後半 男性
【主訴】右腰が痛くて、歩くのも辛い。
【既往歴】-
【現病歴】3週間前から腰部右側に痛みが発症。痛みが徐々に強くなり、咳をするだけで腰部右側に痛みが出現するようになってきた。塗装業を40年近く行っている事により常に腰部痛があるとの事。
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【現症】自動運動にて胸腰部の関節可動域(以下、ROM)は屈曲約25°・伸展約10°で腰部に痛みが出現し、特に伸展動作で痛みが強い。椅子からの起立動作による重心の前方移動期に腰部右側に痛みが出現。
【治療内容・結果】本症例は、3週間前から腰部右側に痛みを訴えており、腰部を触察しても熱感も無く、目視による組織損傷が確認できないため、痛みの要因は腰部の筋緊張と考えた。
初めに第3腰椎(以下、L3)・第4腰椎(以下、L4)棘突起より右外方2横指付近に痛みを訴えた為、触察により筋緊張を確認し、緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認。結果、胸腰部伸展時の腰部右側の痛みが10から7(NRS改変)と小さくなった。
症状に変化があった為、腰部中心部の筋弛緩を考え、触察によりL3・L4高位の腰部側面の筋緊張を確認し緩消法を約15分施術し筋弛緩を確認。結果、自動運動にて胸腰部伸展10°での腰部右側の痛みが10から0(NRS改変)と消失したが胸腰部伸展20°で痛みが出現した。引続き同部位に緩消法を約10分施術し筋弛緩を確認した。結果、自動運動にて胸腰部の伸展20°による腰部右側の痛みが10から0(NRS改変)と消失した。
日常生活におけるROM制限が確認出来なくなり再発させないために腰部の筋弛緩を続けていきたいと喜びの声を頂いた。