朝発生した急性腰痛が、その日の夜の施術により効果が確認出来た例

【現症】直立にて約10°前傾を呈しており、その肢位からの背屈は痛みの為不能である。端座位にて胸腰部自動関節可動域（以下、ROM）屈曲約20°・伸展約−10°で痛みが強くなる。
【施術と結果】本症例は、急性腰痛発生から約9時間後である為、目視にて患部を確認し、発赤、熱感そして明らかな腫脹は確認できなかった。
　発生時と比べると冷却による応急処置をした為、痛みは軽減してきていると報告いただいた。触察すると第3腰椎高位棘突起より約6cm左側に筋緊張を確認した。患部を直接触れると痛みがある為、先ず腰部側面から緩消法を約5分行い筋弛緩を確認した。痛みが10から8（NRS改変）に小さくなった。次に第3腰椎高位棘突起より約6cm左側に筋緊張に対して触察すると、痛みが軽減していた為、患部に緩消法を約10分行い筋弛緩を確認した。痛みが10から5（NRS改変）に小さくなった。端座位にて胸腰部ROM 屈曲約30°に大きくなった。
　続けて緩消法を約10分行い筋弛緩を確認した。端座位にて胸腰部ROM 屈曲約40°に大きくなった。最後に腰部側面よりやや前方の筋緊張に対して緩消法を約5分行い筋弛緩を確認した。端座位にて胸腰部ROM 伸展約10°に大きくなった。立位にて確認をすると前傾は解消されていた。屈曲と伸展をしていただくと痛みはあるが、全然違うと言って喜んでいただいた。数日は安静にしていただく共に腰の筋肉を軟らかくするようにお伝えしその日の施術を終了した。2日後痛みは無くなったとご連絡いただきました。