【患者】60代前半 男性
【主訴】3日前に転んで、手をついた時に突き指した。左の薬指を曲げようとすると痛い。
【既往歴】側湾症、腰痛
【現病歴】3日前に歩行中にバランスを崩し左手をついた時に左手薬指を受傷した。
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【現症】左薬指基節骨(以下、MP)関節の関節可動域(以下、ROM)制限あり。自動で屈曲約30°で左薬指MP関節より指先側約10mm遠位の痛みによるROM制限あり。
【施術と結果】本症例は3日前に受傷した急性外傷と考えられる。来院時に目視による内出血、腫脹があると判断したため幹部は触らずに、触察によりMP関節付近が肥大していたため、これが要因と考えた。
自動で屈曲約30°で左薬指MP関節指先側約40mm遠位の範囲に痛みによるROM制限ある。
疼痛部位周辺を触察した結果、直径約5㎜の筋硬結のようなものを確認し緩消法を約1分施術し筋弛緩を確認した。結果、左薬指MP関節のROMは自動で屈曲約70°と大きくなり、痛みは10から6(NRS改変)となった。
引き続き、左薬指MP関節付近のしこりを2分緩めていくと、結果、左薬指MP関節のROMは自動で屈曲約100°と大きくなり、痛みは10から3(NRS改変)となった。さらに弛緩していくと左薬指MP関節のROMは自動で屈曲約170°と大きくなり、痛みは10から1(NRS改変)となった。
内出血などがあるので、触らずに自然治癒させるしかないので放置しておいてくださいとお話しをして終了。1週間後に来院された時には痛みは残っておらず、痛みは10から0(NRS改変)とご報告頂いた。