子宮筋腫による月経時の下腹部痛と四肢の冷えの改善例

【現症】月経時の下腹部痛がひどく、毎月約1週間は離床が困難になる。四肢に常に冷えを感じる。
【施術と結果】本症例は、月経時に離床困難なほどの下腹部痛が有り、四肢の冷えも感じていることから、腰部の筋緊張による子宮や四肢への血行不良が要因と考えた。
　先ず腰部を触察したところ、腰部全体に筋緊張を確認した為、腰部側面に緩消法を約10分施術し筋弛緩を確認した結果、腰部側面の押圧深は約2cmから約3cmと大きくなり、四肢の冷えは主観により約3割減少したと報告を受けた。
　更に下半身への血流を改善する為、腰部の正中付近を触察したところ、仙骨周辺に筋緊張を確認し、緩消法を約10分施術し筋弛緩を確認した結果、四肢の冷えは主観により約5割減少したと報告を受けた。改善が見られた為、続けて同部位周辺に緩消法を約10分施術し筋弛緩を確認した結果、四肢の冷えは主観により約8割減少し、足に血液が流れていくのがわかりぽかぽかしてきたと報告を受けた。
　2週間後にMRI撮像が有るとのことで、自分で緩消法を覚えてやりますと仰って帰宅。約1か月後に再来院した際には、子宮筋腫の大きさは約6cm大と縮小傾向に有り、月経時の下腹部痛は従来と比べて大幅に軽減し、寝込まなくて良くなったと明るい表情で報告いただいた。