【患者】70代前半 女性
【主訴】3年前の圧迫骨折から、痛みがずっと残っている。1年ほど前から夕方ぐらいになると圧迫骨折したあたりから前傾し痛みも増して辛い
【既往歴】第1腰椎圧迫骨折
【現病歴】3年前に階段を踏み外し転倒。
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【現症】第1腰椎高位、3横指右側付近に痛みが残る。午後16時以降、1日の疲れを感じ始める頃に前傾が強くなり、痛みも増してくる。
【施術と結果】本症例は、第1腰椎圧迫骨折をしていることからも、第1腰椎高位の起立筋付近に特に強い緊張があるものと考え、まずは痛みを訴える箇所を施術する事とした。
第1腰椎高位、3横指右側付近に触察にて左側と比較して、強い筋緊張を確認、直接緩消法を施術する事とした。約1分の施術にて筋弛緩を確認、痛みは10から8(NRS改変)と小さくなった。
ここで、起立筋の筋緊張と再発の抑制には腰部側面の筋弛緩が必要と考えられる事から、腰部側面への施術を開始した。約10分の施術で押圧深1.5cmから3cmへと大きくなった事を確認、痛みは10から5(NRS改変)となった。本人の前傾を気にする発言から、前傾改善の為、上前腸骨棘付近から上方へ3横指、前方へ2横指付近を触察し、筋緊張確認し施術する事とした。
約5分の施術で押圧深は約2cmから約3cmへと大きくなり、主観で前傾が軽くなったようだと報告を受けた。同席の家族からも姿勢が良くなったように感じると報告を受けた。残りの時間は、全体の更なる改善の為、腰部側面の施術する事とした。
合計30分の施術終了時、押圧深は約3cmから約4cmと大きくなり、「やれば良くなってい事が確認できてよかった。」と報告を受けた。
【その他】後日、「良い状態が続いている」と報告を受けている。