【患者】60代後半 女性
【主訴】左脚の外側がしびれている。
【既往歴】腰部脊柱管狭窄症
【現病歴】10年以上前に近医整形外科で腰部脊柱管狭窄症と診断された。これまで症状は緩解していたのだが、1週間前から左下腿外側のしびれが出現し残存している。
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【現症】左下腿外側にしびれを訴える。
【施術と結果】本症例は、1週間前から左下腿外側のしびれを訴えているが、知覚や運動には異常が確認されなかったため、左下腿外側のしびれは筋緊張による血行不良が要因と考え左下腿を触察したところ、左腓腹筋外側頭起始部周辺および腓骨筋起始部周辺に筋緊張が確認された。
はじめに左腓腹筋外側頭起始部周辺の筋緊張部位に約1分施術し筋弛緩を確認した。結果左下腿外側のしびれの変化は報告されなかった。次に左腓骨筋起始部周辺の筋緊張部位に約1分施術し筋弛緩を確認した。その結果左下腿外側のしびれは主観で1割減少した。引き続き同部位に約2分施術し筋弛緩を確認した。その結果左下腿外側のしびれの変化は報告されなかった。
腰部の筋緊張が左下腿外側のしびれの要因となることを説明し、腰部を触察したところ腰部左側の脊柱起立筋周辺及び腰部左側面の腸骨稜の周辺に筋緊張が確認された。腰部左側面の腸骨稜周辺に緩消法を約1分施術し筋弛緩を確認した。結果左下腿外側のしびれが主観で3割減少した。引き続き同部位に緩消法を約3分施術し筋弛緩を確認した。結果左下腿外側のしびれは主観で消失した。腰部の筋緊張が残存していると再発の可能性が高いことを説明し、再発防止のためそのまま腰部左側面に緩消法を約10分施術し筋弛緩を確認した。結果腰部左側面の押圧深は約2.0cmから約3.0cmとなった。