【患者】50代前半 女性
【主訴】階段を下りるときに右ももの裏が痛い。歩いているときも少し痛むが階段ほどではない。ツッパリ感があって攣りそうになることもある。
【既往歴】-
【現病歴】1か月半前に右大腿後面を攣ってから、痛みの消長を繰り返している。
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【現症】歩行時および階段の下りで右荷重時に右大腿後面外側の痛みを訴える。
【施術と結果】本症例は、歩行時および階段の下りで荷重時に右大腿後面外側の痛みを訴えており、目視で右側大腿後面を確認したが内出血や腫脹は確認されなかったため、痛みの要因は筋緊張による血行不良と考え触察したところ、右大腿後面外側に筋緊張が確認された。
はじめに最も痛みを訴えている右大腿後面外側遠位1/3周辺の筋緊張部位に約2分施術し筋弛緩を確認した。結果右大腿後面外側の荷重痛は10から7(NRS改変)となった。引き続き同部位に約3分施術し筋弛緩を確認した。結果右大腿後面外側の荷重痛は10から6(NRS改変)になった。血行不良を起こすほどの筋緊張が確認されなくなったため、右大腿後面外側の痛みの要因は腰部の筋緊張と考え腰部を触察したところ、腰部右側の脊柱起立筋全体に筋緊張が確認された。第4腰椎高位の正中から約10cmの筋緊張部位に約1分施術し筋弛緩を確認した。結果右大腿後面外側の荷重痛は10から4(NRS改変)となった。引き続き同部位に約10分施術し筋弛緩を確認した。結果右大腿後面外側の荷重痛は10から1(NRS改変)となり、腰部右側の押圧深は約1.0cmから約2.0cmとなった。
荷重痛が減って階段の下りはとても楽になったとの報告を受けた。