【患者】30代前半 女性
【主訴】昨日から急に右足が痛くなった。右足の骨がずれたような感じがある。
【既往歴】-
【現病歴】昨朝歩行時、急に右足部に荷重痛が現れ、夕方にかけて徐々に増悪してきた。本日症状は改善してきているが残存している。
続きを読む
【現症】非荷重での右足関節自動底屈運動により運動痛あり。右下肢荷重痛に右足部痛あり。跛行が確認された。右足関節および足趾に可動制限は確認されなかった。
【施術と結果】本症例は、昨日朝歩行時に急に右足部痛が発症したが、目視にて疼痛部位に内出血・腫脹・変形は確認されたなったため、痛みの要因は筋緊張による血行不良と考え疼痛部位を触察したところ、右足底から右下腿後面遠位1/3に筋緊張が確認された。
はじめに右足底で最も筋緊張が強い右足底中央部周辺に約1分施術し筋弛緩を確認した。結果右足関節底屈運動痛は10から8(NRS改変)となった。引き続き同部位に約2分施術し筋弛緩を確認したが改善が見られなかったため、次に右下腿後面遠位1/3の筋緊張部位に約3分施術し筋弛緩を確認した。結果右足関節の運動痛が10から4(NRS改変)となった。引き続き同部位に緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認した。結果右足関節の運動痛が10から3(NRS改変)となった。右下腿後面遠位1/3に血行不良を起こすほどの筋緊張が確認されなくなったため、右足部から右下腿後面の痛みは腰部の筋緊張が要因と考え腰部を触察したところ、第4腰椎高位の正中から右に約8cmの部位に筋緊張が確認された。同部位に約3分施術し筋弛緩を確認した。結果右足関節の運動痛および荷重痛も消失し、跛行も確認されなくなった。
帰りは歩いても平気だと喜んでいた。