急性腰痛の痛みが消失した後から続く腰背部の違和感の改善例

【現症】しゃがみ姿勢からの立ち上がり動作（以下、立ち上がり動作）を行う際に腰背部に力を入れることが怖くて、両手で膝を支え上肢の力を頼りにしないと立つことが出来ない。
【施術と結果】本症例は、発症から10日経過し痛み消失している事と、触察にて痛みを訴える部位の熱感、腫脹がない事から痛みの要因は腰背部の筋緊張による血行不良であると推測した。
　腰背部の筋緊張の要因は腰部側面の筋緊張と推察し触察したところ腰部側面は左右とも体表より押圧深約６cmと比較的、筋弛緩していることを確認したため、次の要因として腰方形筋の筋緊張と推察し触察したところ筋緊張を確認した。同部位に約2分施術し筋弛緩を確認した結果、立ち上がり動作時の症状は主観で2割減となった。症状に変化があったためさらに同部位に15分施術し筋弛緩を確認した結果、立ち上がり動作時の症状は主観で９割減となった。
　立ち上がり動作は両手で膝を支える必要もなく出来るようになり、数回、屈伸運動を行ったあとに「久々に腰がシャンとして楽になった」とお喜びのご報告をいただいた。