誘因なく発生した片頭痛と頚部引張感の改善例

【現症】左側片頭痛と頚部左側第3頚椎（以下、C3）高位の胸鎖乳突筋と思われる筋周辺に引張感を訴えているが可動制限は認められない。
【施術と結果】本症例は約２日前から左頭頂骨周辺の片頭痛と頚部左側C3高位の胸鎖乳突筋と思われる筋周辺に引張感を訴えており、目視及び触察により同部位に熱感や腫脹がない事を確認した。
　特に誘因なく発症している事から、要因として頚部の筋緊張による血行不良と考えた。
　先ず、左胸鎖乳突筋と思われる筋周辺の最も引張感を訴える部位を触察したところ、頚部左側C2〜C3高位の左胸鎖乳突筋と思われる筋周辺に筋緊張を確認した為、同部位周辺に緩消法を約1分施術し筋弛緩を確認した。その結果、主観により左胸鎖乳突筋と思われる筋周辺の引張感は6割減少したと報告を受け、左側片頭痛は10から5（NRS改変）と小さくなった。
　改善が見られた為、同部位周辺に緩消法を約1分施術し筋弛緩を確認した結果、主観により左胸鎖乳突筋と思われる筋周辺の引張感は8割減少したと報告を受け、左側片頭痛は10から4（NRS改変）と小さくなった。
　大きな変化が見られなかった事から、左側片頭痛と左胸鎖乳突筋と思われる筋周辺の筋緊張の要因として腰部の筋緊張が考えられた。触察により第２腰椎高位の腰部左側面の筋緊張を確認し、同部位に緩消法を約20分行い筋弛緩を確認した。その結果、主観により左胸鎖乳突筋と思われる筋周辺の引張感は主観により、消失し左側片頭痛は10から2（NRS改変）と小さくなった。
　翌日、片頭痛と頚部引張感は感じられなくなった。と喜びの報告を受けた。