発症後2ヶ月経った突発性難聴の改善の一例

【現症】左耳の閉塞感と頚部左側から左肩甲骨上縁部にかけて筋緊張あり。
【施術と結果】本症例は、2ヶ月前、疲労を感じた翌朝に、頚部左側から左肩甲骨上縁部にかけての張り感と左耳閉塞感を訴えており、頚部左側胸鎖乳突筋周辺の筋緊張による左外頸動脈の圧迫によって起こる血行不良が要因と推測した。
　初めに、左側の乳様突起腹側の胸鎖乳突筋停止部周辺を目視・触察したところ、熱感は無く、筋緊張と思われる約5ｍｍ大のしこりを確認した。同部位約12秒施術を行い、筋弛緩を確認。結果、左耳閉塞感は無くなり、ご本人（患者）主観で室内のBGMが右健側と差が無く音が聴こえるようになったと報告を受けた。
　次に、頚部左側から肩甲骨上縁部の筋緊張が胸鎖乳突筋周辺の筋緊張を誘発すると考えられたため、頚部左側から肩甲骨上縁部の張り感に対して、同部位を触察し、頚部左側の筋群（胸鎖乳突筋、僧帽筋）から左肩甲骨上縁部周辺の筋にかけて筋緊張を確認。左胸鎖乳突筋に約1分、左肩甲骨上縁部周辺の筋に約2分施術を行い、筋弛緩を確認した結果、同部位の張り感も無くなったと報告を受けた。
　あまりに短時間で左耳の症状が消失したため、大変驚かれておりました。