【患者】40代後半 男性
【主訴】10年くらい前から、両脚の太腿の後ろとふくらはぎに痛みやだるさが有る。
【既往歴】-
【現病歴】約10年前から、両下肢後面に痛みと倦怠感が発生。近医整形外科を受診したところ、神経の問題ではないかと言われ、鎮痛薬を処方される。
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【現症】両下肢後面に安静時痛と倦怠感有り。特に右大腿部後面に症状が強い。
【施術と結果】本症例は、誘因無く両下肢後面の痛みと倦怠感が発生しており、症状が両下肢後面の広範囲に及んでいる事から、腰部の筋緊張による両下肢への血行不良が要因と考えた。
先ず、触察にて腰部全体に筋緊張を確認した為、腰部側面の筋緊張部位に緩消法を約5分施術し筋弛緩を確認した結果、腰部側面の押圧深は約2cmから約3cmと大きくなり、両下肢後面の痛みは10から5(NRS改変)と小さくなり、両下肢後面の倦怠感は主観で約4割減少したと報告を受けた。
改善が見られた為、続けて同部位周辺に緩消法を約5分施術し筋弛緩を確認した結果、腰部側面の押圧深は約3cmから約3.5cmと大きくなり、両下肢後面の痛みは10から0(NRS改変)と消失し、倦怠感は主観で左下肢後面は消失し、右下肢後面も約8割減少したと報告を受けた。
残存する症状が右大腿部後面中央付近の倦怠感に絞られた為、症状を訴える部位の真上の腸骨稜付近を触察したところ、右腸骨稜の際に約5mm大のしこりを確認した為、緩消法を約5分施術し筋弛緩を確認した結果、しこりは触察しても感じられず消失したと考えられ、右大腿部後面の倦怠感は主観により消失したと報告を受けた。
「神経の問題ならば一生このままではないかと不安だったので安心した」と笑顔でお帰りいただけた。