【患者】40代後半 男性
【主訴】息苦しさが絶えずあり仕事が出来ない
【既往歴】-
【現病歴】今年の4月から誘因なく息苦しさを感じ始め、我慢して仕事をしていたが5月から息苦しさで起きていられなくなってしまい約2ヶ月間仕事を休み自宅で寝込んでいた。なんとか病院に行けるまでは回復し、循環器科、呼吸器内科、脳神経外科で様々な検査をしたが異常はなしとの事だった。仕事がデスクワークのため自宅で何度かパソコン作業を試みたが約30分で息苦しさが増強し作業が困難な状態で、仕事が出来ずに困っていて何か良い方法はないかと調べていたところ知人の紹介で当院に来院された。
続きを読む
【現症】呼吸が浅くて早く、座位姿勢が続くと息苦しさが増強し横になりたくなってしまうとの事。会話をしていても嗄れているような声で会話も辛い状態。
【施術と結果】本症例は安静時の息苦しさを訴えており、息苦しさの要因を病院で検査を受けており異常がないとの事から肋骨周辺の筋緊張により肋骨の可動制限による物と考えた。そして、肋骨の可動制限の要因に腹部と腰部の筋緊張による物と考え、触察にて腹部と腰部に筋緊張を確認し、特に腹部上部全域に強い筋緊張を確認したため、同部位に緩消法を約5分行い筋弛緩を確認した。
その結果、息苦しさが主観で20%減と報告を受けた。症状に変化があるため、同部位に緩消法を約5分行い筋弛緩を確認した結果、息苦しさが主観で30%減と報告を受けた。同部位をさらに筋弛緩しても腰部の筋緊張により早期に再発してしまうと考え、腰部側面から腹部にかけて緩消法を約25分行い腰部と腹部の全域に筋弛緩を確認した。
その結果、息苦しさが主観で60%減と報告を受けた。目視にて呼吸が深く大きくなっているのが確認できた。最後に完治状態の説明と完治までの進め方の説明を行い施術を終了した
。帰宅時に患者さんから身体全体が楽になり、声も出しやすくなっていると大変喜ばれて頂いた。