３週間前より増悪している急性腰部痛に関する改善効果

【検査所見】下肢に神経学的な異常なし。
【施術内容・結果】本症例は、腰部左側から左臀部に痛みを訴えており、触察・目視により、熱感、腫脹、組織損傷が確認できず、腰部の筋緊張が痛みの要因と考えた。
　初めに、第１疼痛部位を確認し、第４腰椎棘突起より左外方２横指付近に痛みを訴えたため、触察により筋緊張を確認し施術者①が緩消法を約２分施術し筋弛緩を確認した。結果、腰部左側の痛みが１０から６（ＮＲＳ改変）と小さくなり、主観により椅子座位での胸腰部右回旋動作が楽になったとの報告を受けた。次に、第１疼痛部位が左上前腸骨棘付近に移行したため、触察により左上前腸骨棘付近に筋緊張を確認し施術者②が緩消法を約５分施術し筋弛緩を確認した。結果、腰部左側の痛みが１０から４（ＮＲＳ改変）と小さくなり、主観により立位による左股関節屈曲姿勢の維持が楽になったとの報告を受けた（屈曲約６０°、姿勢保持約５秒以上を確認）。
　次に、第１疼痛部位が左大腿骨大転子付近に移行したため、疼痛部位より直上し左腸骨稜筋付着部付近を触察し筋緊張を確認し施術者③が緩消法を約４分施術し筋弛緩を確認した。結果、左臀部の痛みが１０から０（ＮＲＳ改変）と消失し、腰部左側の痛みは１０から３（ＮＲＳ改変）と小さくなり、立位による左股関節屈曲約９０°での姿勢保持が可能になった。腰部左側の痛みが残存していることから腰部の筋緊張の弛緩を考え、触察により腰部側面の筋緊張を確認し施術者④が緩消法を約１０分施術し筋弛緩を確認した。結果、腰部左側の痛みが１０から０（ＮＲＳ改変）と消失した。
　約２０分の施術による緩消法の効果を実感して頂き、後日、自動車の乗車が楽になったとの報告を受けた。
【その他】本症例は、しん整形外科にて、緩消法認定技術者の①渡邉・②清水・③小林・④秦の４名で順次施術を行った症例であり、部位ごとに施術者が変更しても緩消法の効果を確認出来た症例であった。尚、本症例の検査は施術者④が行った。