【患者】50代前半 男性
【主訴】お尻の奥が重だるい
【既往歴】−
【現病歴】一昨日、約4時間体幹前屈位で梱包作業後、昨日から両臀部下部深部の重だるさあり。通常なら翌朝には症状が緩解するが今回は2日間継続している。
続きを読む
【現症】立位で両側臀部下部の重だるさを訴える。安静時痛、運動痛は確認できなかった。
【施術と結果】本症例は、一昨日約4時間体幹前屈位で梱包作業をした後に発症しており、患部周辺に熱感や腫脹がないことを確認し、両側臀部下部の重だるさの要因は筋緊張と考えて両側臀部下部から腰部にかけて触察したところ、両側腰部脊柱起立筋周辺および腰部側面から中臀筋周辺にかけて強い筋緊張が確認された。重だるさを訴える両側臀部下部周辺の筋緊張も確認されたが、比較的軽度ではあった。
立位で両側臀部下部の重だるさの要因と考えられる第4腰椎(以下、L4)高位の腰部側面に緩消法を約3分施術し筋弛緩を確認した結果、左臀部下部の重だるさは主観で2割減、右臀部下部の重だるさは主観で5割減との報告を受けた。引き続き同部位に緩消法を約10分施術し筋弛緩を確認した結果、左臀部下部の重だるさは主観で5割減、右臀部下部の重だるさは主観で8割減との報告を受けた。
施術部位をL4高位の両側腰部脊柱起立筋周辺に移行し、緩消法を約15分施術し筋弛緩を確認した結果、腰部左側面の押圧深約1.0cmから約2.0cmとなり左臀部下部の重だるさは主観で9割減、右臀部下部の重だるさは主観で消失したとの報告を受けた。