昨日、前傾姿勢で犬を洗った後から発症した背部痛の改善例

【現症】頚部関節可動域（以下、ROM）は自動で左回旋約40°で第3胸椎（以下、Th３）から第５胸椎（以下、Th５）高位の左肩甲骨内縁周辺の痛みのため可動域制限あり。頚部左回旋以外の日常生活動作による痛みは確認できなかった。
【治療と結果】本症例は、今朝発症した察急性の痛みであるが転倒やその他の外傷性の要因は無く、目視や触察でも腫脹や熱感は確認出来なかったことから、背部の痛みの要因は筋の緊張と推察した。触察にて左肩甲骨内縁周辺部は緊張しており、特にＴｈ３からＴｈ５高位の疼痛部位の筋緊張が一番高い事を確認した。
　疼痛部位の筋緊張の要因は疼痛部位直下の左第12肋骨下部周辺の筋緊張により肋骨を下方に引き下げる力が働いた事で起こっていると考え、触察したところ筋緊張を確認し、緩消法を30秒行い筋弛緩を確認した結果、頚部ROMは自動で左回旋約50°となり、痛みは１０から0（NRS改変）と消失した。
　背部の痛みが消失したことに大変喜んでいただいた。