20年続く臀部右側と右股関節の違和感の改善の一例

【現症】臀部右側の小転子近位周辺と右股関節外側に違和感が強くある。股関節可動域は自動で問題無し。
【施術と結果】本症例は、臀部右側と右股関節外側に長年違和感の残存と腰部の倦怠感を訴えていることから、同部位周辺筋群の筋緊張が要因ではないかと推測した。
　触察にて臀部右側の小転子近位周辺に筋硬結と思われる縦に長さ約10cm、横に幅約３cm大のしこりを確認した。同箇所に約２分施術し、しこりが長さ約７cm、幅約１cmとなり、状況を確認したところ、違和感の範囲がご本人主観で５割程度狭くなり、歩き始め時に右脚が軽く出るようになったと報告を受けた。同箇所をしこりが長さ約3cm、幅約１cmになるまで施術を行ったが、しこりに触れにくくなったことと、違和感が無くなったと報告を受けた為、同箇所の施術を一旦終了した。
　次に、右股関節外側周辺の違和感を訴える箇所を触察し筋緊張を確認した。同部位の筋緊張の要因は腰部側面にあると考え触察すると、腰部右側面体表より押圧深約１cmに筋緊張を確認した。押圧深約４cmになったところで右股関節外側を触察すると筋緊張は無くなり、同部位の違和感も消失したとご本人から報告を受けた。