【患者】10代前半 男性
【主訴】サッカープレー中、右足でインサイドキックをすると右の股関節が痛い。
【既往歴】-
【現病歴】約1か月前からサッカーでのインサイドキック動作時に、右股関節に運動痛が発生。
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【現症】右股関節の内旋・外旋及び内転動作をしてもらうと、右鼡径部周辺に運動痛が発生。右股関節の可動域制限は確認できなかった。
【施術と結果】本症例は、約1か月前より右股関節の内旋・外旋及び内転動作時に、右鼡径部周辺に運動痛を訴えており、触察にて熱感等ないことから、その要因として右鼡径部周辺の筋緊張による血行不良が痛みの要因であると考えた。
はじめに、運動痛が発生する右鼡径部周辺を触察したところ、約5mm大のしこりが確認できたため、椅子座位にて緩消法を約1分行い、筋弛緩を確認した。結果、しこりは約3mm大と小さくなり、右股関節の運動痛が10から7(NRS改変)と小さくなった。しこりの減少により症状の改善が見られた為、先程と同様に同部位周辺に緩消法を約1分行ったところ、しこりは確認できなくなった。結果、右股関節の運動痛が10から5(NRS改変)と小さくなった。
痛みが残存することから再度疼痛部位を確認したところ、右股関節の深層部に痛みを訴えたため、残存する痛みの要因を右腸骨筋・右大腰筋(以下、右腸腰筋)周辺の筋緊張による血行不良と考えた。右腸腰筋は深層部のため直接弛緩出来ないことから、右上前腸骨棘より内側約5cm周辺の筋緊張部位に、椅子座位にて緩消法を約2分行い、筋弛緩を確認した。結果、右股関節の運動痛が10から4(NRS改変)と小さくなった。症状の改善が見られた為、同部位周辺の筋緊張部位に、仰臥位にて緩消法を約6分行い、筋弛緩を確認した結果、右股関節の運動痛が10から2(NRS改変)と小さくなった。引き続き、同部位周辺の筋緊張部位に、椅子座位にて緩消法を約3分行い、筋弛緩を確認した結果、右股関節の運動痛が10から1(NRS改変)と小さくなった。
右股関節の深層部に残存する痛みの要因として、腰部の筋緊張が考えられることを説明し、残りの時間を腰部両側面の施術に移行した。緩消法を約7分行い、筋弛緩を確認した結果、腰部両側面の押圧深は約1cmから約1.5cmと大きくなったが、腰部全体の筋弛緩までには至らなかったため、残存する痛みの変化は認められなかった。今回は時間の都合上施術を終了することになったが、約1週間後に行われるクラブチームのセレクションは全力で受けられると喜んでいただけた。
後日保護者より、右股関節の痛みもなくなり、無事にセレクションに合格出来たとの嬉しい報告を頂けた。
【施術と結果】本症例は、約1か月前より右股関節の内旋・外旋及び内転動作時に、右鼡径部周辺に運動痛を訴えており、触察にて熱感等ないことから、その要因として右鼡径部周辺の筋緊張による血行不良が痛みの要因であると考えた。
はじめに、運動痛が発生する右鼡径部周辺を触察したところ、約5mm大のしこりが確認できたため、椅子座位にて緩消法を約1分行い、筋弛緩を確認した。結果、しこりは約3mm大と小さくなり、右股関節の運動痛が10から7(NRS改変)と小さくなった。しこりの減少により症状の改善が見られた為、先程と同様に同部位周辺に緩消法を約1分行ったところ、しこりは確認できなくなった。結果、右股関節の運動痛が10から5(NRS改変)と小さくなった。
痛みが残存することから再度疼痛部位を確認したところ、右股関節の深層部に痛みを訴えたため、残存する痛みの要因を右腸骨筋・右大腰筋(以下、右腸腰筋)周辺の筋緊張による血行不良と考えた。右腸腰筋は深層部のため直接弛緩出来ないことから、右上前腸骨棘より内側約5cm周辺の筋緊張部位に、椅子座位にて緩消法を約2分行い、筋弛緩を確認した。結果、右股関節の運動痛が10から4(NRS改変)と小さくなった。症状の改善が見られた為、同部位周辺の筋緊張部位に、仰臥位にて緩消法を約6分行い、筋弛緩を確認した結果、右股関節の運動痛が10から2(NRS改変)と小さくなった。引き続き、同部位周辺の筋緊張部位に、椅子座位にて緩消法を約3分行い、筋弛緩を確認した結果、右股関節の運動痛が10から1(NRS改変)と小さくなった。
右股関節の深層部に残存する痛みの要因として、腰部の筋緊張が考えられることを説明し、残りの時間を腰部両側面の施術に移行した。緩消法を約7分行い、筋弛緩を確認した結果、腰部両側面の押圧深は約1cmから約1.5cmと大きくなったが、腰部全体の筋弛緩までには至らなかったため、残存する痛みの変化は認められなかった。今回は時間の都合上施術を終了することになったが、約1週間後に行われるクラブチームのセレクションは全力で受けられると喜んでいただけた。
後日保護者より、右股関節の痛みもなくなり、無事にセレクションに合格出来たとの嬉しい報告を頂けた。