【患者】50代前半 女性
【主訴】引き出しを引く動きをすると二の腕の辺りが痺れる。
【既往歴】-
【現病歴】3年程前から特に誘因なく左上肢帯に痺れの症状が発生。
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【現症】安静時に痺れは無し。左肘関節屈曲約90°・左肩関節伸展約30°で左上腕橈側に痺れが発生。
【施術と結果】本症例は、左上肢帯に痺れが発生している為、左肩関節周辺の筋緊張による動脈の圧迫が要因であろうと考えた。
はじめに、触察により左小円筋外側周辺と左小胸筋停止部周辺に筋緊張を確認した為、左小円筋外側周辺に緩消法を約40秒施術し筋弛緩を確認。結果、痺れが主観で1割減少したとの報告を受けた為、引き続き約1分施術し筋弛緩を確認した結果、痺れは主観で2割減少したとの報告を受けた。
筋弛緩に対し、痺れの変化が小さい事から、左小胸筋停止部周辺に施術箇所を移し筋緊張部に緩消法を約40秒施術し筋弛緩を確認。結果、痺れが主観で3割減少したとの報告を受けた為、引き続き同部位を約1分施術したところ、同部位深部に強い筋緊張を確認し、その強い筋緊張に対して緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認した結果、痺れが主観で消失したとの報告を受けた。
普段痺れが出る動作をしてみても痺れが出ない事に喜び、痺れが消失した事に驚いていた。