【患者】60代前半 男性
【主訴】昨夜から腰が痛くなった。
【既往歴】-
【現病歴】昨日無理がかかる低い姿勢で狭いところに手を伸ばして作業していたら、その日の夜に腰部痛が発症した。
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【現症】安静時痛なし。立位にて体幹前屈約20°で運動痛あり。
【施術と結果】本症例では、昨夜から腰部痛を訴えているが目視にて内出血や腫脹および触察にて熱感を確認できなかったため、腰部痛の要因は疼痛部位周辺の筋緊張と考え腰部を触察したところ、両側腰部脊柱起立筋周辺から腰部側面にかけて筋緊張が確認され、特に腰部右側脊柱起立筋周辺の筋緊張が強く現れていた。
はじめにもっとも強い筋緊張部位の第3腰椎(以下、L3)高位の正中から約10cm外側の両側脊柱起立筋周辺に約3分施術し筋弛緩を確認し、結果立位での体幹前屈約20°での運動痛が10から5(NRS改変)となった。さらに同部位に約2分施術し筋弛緩を確認したが症状の変化が確認できなかった。
次に腰部脊柱起立筋周辺の筋緊張は腰部側面の筋緊張が要因と考え、L3高位の腰部側面周辺に約10分施術を行ったところ、押圧深約1.0cmから2.0cmとなり、立位での体幹前屈約20°の運動痛が10から0(NRS改変)となり、体幹前屈約30°で運動痛が現れるがROMおよび動作のスムーズさは改善が確認された。
痛みはなくなっていないが動作が楽になった、と喜ばれていた。