数年前から続く歩行困難を伴う大腿部痛の改善例

【現症】安静時痛はなし。股関節および膝関節に関節可動域制限は認められなかった。
【施術と結果】本症例は数年前から徐々に増悪した痛みである事と約500ｍの歩行時に痛みがある事から筋緊張による大腿部への血行不良が痛みの要因であると考えた。
　痛みの出る右大腿部を触察したところ大腿直筋外側の中央から膝蓋靭帯にかけて長さ約20㎝、幅約2cm大のしこりを確認し筋硬結と考えた。緩消法にて約2分弛緩したところ、歩行時の足の重さが主観で7割減となった。症状に変化があったため同部位に緩消法を約10分弛緩したところ、しこりは半分程の大きさになり歩行時の足の重さは主観で消失した。しこりの減少により症状の変化があったため、さらに約１0分弛緩したところしこりは確認できなくなった。歩行痛を確認するため室外にて約500ｍ歩行した際の痛みは10から0(NRS改変)となった。「
　これで趣味である歩こう会に参加できる」と笑顔で帰路につかれた。