【患者】70代後半 男性
【主訴】右肩を動かすと痛い
【既往歴】-
【現病歴】三日前に孫とキャッチボールをした翌日から、右肩甲骨上角周辺が痛み出した。
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【現症】右肩関節水平屈曲および水平伸展時に右肩甲骨上角周辺に運動痛が確認された。
【施術と結果】本症例は、三日前のキャッチボールの翌日から右肩甲骨上角周辺の痛みを訴えており、目視にて内出血・腫脹および触察にて熱感を確認できなかったため、痛みの要因は筋緊張と考えて触察したところ、右肩甲骨上角周辺に筋緊張が確認された。
はじめに端座位で右肩甲骨上角周辺の筋緊張部位に約1分施術し筋弛緩を確認し、結果水平屈曲時の運動痛が10から7(NRS改変)となった。引き続き同部位に約3分施術し筋弛緩を確認し、結果水平屈曲時の運動痛10から3(NRS改変)、水平伸展時の運動痛10から5(NRS改変)となった。
右肩甲骨上角周辺の筋緊張は、腰部の筋緊張が要因と考え腰部を触察したところ、腰部両側面から後面にかけて筋緊張が確認されたので、最も筋緊張が強い第3腰椎高位の両側腰部側面に約5分施術し筋弛緩を確認し、結果押圧深約1.0cmから1.5cmとなり右肩関節の水平屈曲時および水平伸展時の運動痛は消失した。
施術後は肩を回しながら嬉しそうにしていた。