【患者】30代前半男性
【主訴】腰が痛くて普段の生活が出来なくなって仕事を休んでいる。
【既往歴】-
【現病歴】約10ヶ月前から誘因なく発生した腰痛となり近隣整骨院にて加療し、他にも鍼灸院や整体に通院した。少しは改善したが、しかし数日後症状が悪化した為、近医整形外科受診し腰部椎間板ヘルニア(L4/5)の診断を受けた。その後、痛みを我慢して仕事をしていたが、1週間前より歩行困難の為通勤出来ず仕事を休んでいる。紹介者に連れられて来院。
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【現症】体幹は約30°前傾を呈しており、痛みを感じる腰部に筋緊張を確認した。胸腰部軽度屈曲方向に可動するが、背屈運動は疼痛のため不能であった。
【検査所見】ー
【施術と結果】本症例は自動関節可動域(以下 、ROM)胸腰部背屈約−30°にて第3腰椎から第4腰椎高位で棘突起より左右外側約8cmの範囲に疼痛を訴えている為、その部位の筋緊張が要因の1つと考えた。そして前傾を呈しているため腰部側部前方の筋緊張も確認した。
まず、腰部側部に緩消法を約10分行い筋弛緩を確認した。痛みはあるがROM 胸腰部背屈約−10°に変化した。続けて側部やや前方も含め緩消法を約20分行い筋弛緩を確認した。
次に背部の筋緊張はやや緩んでいたので、その部位に約10分施術を行い筋弛緩を確認した。背屈時の痛みが10から4(NRS改変)と小さくなりROM背屈約10°まで可能となった。「歩いた時の痛みが全然違う」とご報告いただきました。自身で腰の筋肉を軟らかくする方法があることを伝え、その日の施術終了した。