【患者】50代前半 男性
【主訴】何もしていなくても首の右側から右側の肩甲骨のが常に痛い。
【既往歴】ー
【現病歴】約15年前から肩凝りが気になり始め、約10年前からは首も凝るようになり、約7ヶ月前のソフトボールの練習後から頚部右側面から右肩甲骨にかけ常に痛みがあるとの事。
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【現症】頚部右側面全体から右肩甲骨上角周辺にかけ常に痛みがあり、頚部関節可動域(以下、ROM)は自動で左側屈約30°、右側屈約20°で痛みが増大する。
【施術と結果】本症例は、頚部右側面全体から右肩甲骨上角周辺に痛みを訴えており、痛みの要因は痛みを訴えている頚部右側面全体周辺や肩甲骨上角周辺の筋緊張と考えた。
頚部左右側面を触察した際、頚部左側面に比べて頚部右側面全体に多くの筋緊張を確認した為、まず頚部右側面中央周辺筋緊張部から緩消法を約2分行い、筋弛緩を確認した。結果、頚部右側面全体から右肩甲骨上角周辺の痛みが10から7(NRS改変)と小さくなった。痛みに改善があった為、さらに同部位に筋弛緩を確認しながら緩消法を約2分行った結果、頚部右側面全体から右肩甲骨上角周辺の痛みが10から6(NRS改変)と小さくなった。
はじめの約2分の施術より、痛みの軽減度合いが小さくなった事から、次に頚部右側面でまだ筋緊張が目立つ部位がないか触察すると、頚部右側面下部周辺に目立った筋緊張を確認し、緩消法を約2分行い筋弛緩を確認した。結果、頚部右側面全体から右肩甲骨上角周辺の痛みが10から1(NRS改変)と小さくなり、頚部ROMは自動で左右側屈制限が認められなくなった事から、頚部左右側屈を2回、左右肩回しを2回行い動作の確認をしながら喜びの報告を受けた。ここで別部位の痛みへの施術を希望され、同部位への施術を終了した。