【患者】60代前半 男性
【主訴】足先が一皮覆われているような感覚がある。
【既往歴】右目網膜剥離術後(約8年前)
右肩関節周囲炎(約1年前)
肺癌(約6ヶ月前抗癌剤治療)
虫垂炎(約4ヶ月前)
【現病歴】約6ヶ月前から足に薄皮で覆われているような感覚鈍麻が発症。
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【現証】触察にて左右の足趾が冷たい。主観により、触察時に足趾に皮で覆われているような感覚鈍麻がある。歩行時にも感覚鈍麻を感じる。
【施術と結果】本症例の足趾の感覚鈍麻の要因として、足趾の感覚鈍麻に左右差がないことから、筋緊張以外の体の不調を考えた。その他の要因の一つとして、足趾が冷たく、足趾周辺部の筋緊張による血行不良を考えた。訴えのある左足趾に30秒緩消法を行い筋弛緩を確認し、結果主観により感覚鈍麻は2割小さくなったと報告をうけた。
効果が認められた為、同部位に1分緩消法を行い、筋弛緩を確認した。結果主観により感覚鈍麻は3割小さくなったと報告をうけた。効果を認められたが、足趾周辺部の筋弛緩は確認できてる為、足部の筋緊張も足趾の感覚鈍麻の要因と考え、足部の筋弛緩により感覚鈍麻の改善になると考えた。足部を触察し、筋緊張部位に、約1分緩消法を行った。感覚鈍麻は主観により4割小さくなったと報告をうけた。同じく右足趾、右足部にも緩消法を行い、主観により4割の感覚鈍麻が小さくなったと報告をうけた。
左右足趾の改善は認められたが、足趾の感覚鈍麻の要因として腰の筋緊張が考えられた為、ご本人の希望により、腰部側面から緩消法を20分行った。主観により感覚鈍麻は5割小さくなったと報告を受けた。
後日、「施術後は感覚鈍麻は小さく、歩行が楽だった」と報告を受けた。