【患者】60代前半女性
【主訴】1年前から腰からお尻にかけて痛い
【既往歴】
【現病歴】約1年前に何の誘因もなく発生した腰の痛みであり、我慢して過ごしていると臀部痛も発生した為、近医整形外科を受診する。椎間板ヘルニアと診断された。手術を勧められたが怖くなった為断って、鎮痛剤と外用薬の処方を受ていた。
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【現症】腰の痛みは左右あり右側が強く、臀部痛は右のみであった。歩行痛に困っており、椅子座位より立位時に疼痛あり。歩行痛が初期から発生するが約30分は歩行可能であった。
【検査所見】
【施術と結果】本症例は歩行痛を主訴としており、臀部痛の原因は腰部の筋緊張が要因の一つと考えた。まず臀部痛を訴える部位の真上の腸骨陵周辺部の筋緊張に緩消法を約2分行い筋弛緩を確認した為、椅子から立ち上がって頂くと、腰部と臀部の痛みが10から7(NRS改変)に小さくなった。
次に腰部側部周辺部に緩消法を約10分行った。筋弛緩が確認でき押圧深約1.5cmとなった。立位痛は減少し歩行初期痛も痛みが10から4(NRS改変)に小さくなった。続けて腰部に緩消法を行なっていると、匂いがわからないという話を聞いた為、直ぐに嗅覚異常の改善部位である頚部側部に緩消法を1分行うと主観で鼻がすっきりしたとご報告頂いた為、更に1分施術を行った結果。
ドリップコーヒーのパッケージを開けた時の香りが感じられて、非常にびっくりされ感謝いただきました。腰の施術に戻り緩消法を約10分行なっていると、臭覚異常は約20年前から発生し匂いが分からなくなった。
料理作りが趣味でより一層美味しいものが作れるとお喜びいただき、その日の施術を終了した。筋弛緩を確認でき押圧深約3cmとなった。立位痛は0、歩行初期痛の痛みが10から2(NRS改変)に小さくなった。施術終了。
4時間後ご連絡を頂き、嬉しくてコーヒーの嗅ぎながら車を運転して帰った。今はお米を炊く香りがわかります。とご報告頂いた。
【その他】嗅覚障害については諦めていたが、腰から臀部の痛みが早く減少し変化があった為、信頼頂いたので患者さんはご相談してくださったのだと感じました。