1年半前から出現した右臀部から右下肢痛と痺れの改善例

【現症】右臀部から右大腿部外側が、立位座位共に痛みと痺れがあり、特に椅座位時に強い痛みと痺れがある。
【施術と結果】本症例は立位座位共に痛みと痺れがあり、特に椅座位時に強い痛みと痺れを右臀部から右大腿部外側にかけて訴えており、近医整形外科にて画像所見で異常がない事から、腰部の筋緊張による血行不良と考えた。
　先ず、痺れの要因として痺れを訴えている部位から真上に上がった腸骨稜周辺の筋緊張と考え、触察にて筋緊張を確認し、緩消法にて約3分施術を行い、筋弛緩を確認した。結果、椅座位時の痺れが主観で約7割減少し、立位時では約9割減少したと報告を受けた。腸骨稜周辺の筋弛緩により症状の改善が確認できた為、さらに同部位に筋弛緩を確認しながら緩消法にて約2分行った結果、椅座位時、立位時共に痺れが主観で消失したと報告を受けた。
　次に、痛みの要因として、第4腰椎高位の右広背筋周辺の筋緊張と考え、触察にて筋緊張を確認し、同部位に腰部側面から正中に向かって緩消法にて約20分施術を行い、筋弛緩を確認した。結果、椅座位時の痛みが10から4（NRS改変）となり、立位時では10から2 （NRS改変）と小さくなった。在宅ワーク時の椅座位作業が以前より効率良く行えそうと喜びの報告を受けた。