約30年前から続く足趾の冷えの改善例

【現症】触察にて足趾が冷たい。
【施術と結果】本症例の足趾の冷えの要因は、足への血行不良により、抹消まで熱が伝わらない為と考えた。足への血行不良は腰部の筋緊張と足への動脈が走行する部位の筋緊張が動脈を圧迫し、血行不良であると考えた。まず訴えのある左足趾と内踝周辺部に緩消法を約1分行った。主観により左が緩消法を行っていない、右足趾の比べ５割冷えが改善したと報告を受けた。
　施術に改善がみられたが、同じ部位のみの施術のみでは改善が困難であると考え、筋緊張が膝膝裏の膝窩動脈を圧迫していると思われる筋郡に移行する。触察すると筋硬結のような筋緊張が約1cmあり、約2分緩消法を行った。筋硬結のような約1cmの筋緊張は約0.5cmと小さくなり、主観により7割冷えが改善したと報告があった。次に足の動脈に関する外腸骨動脈に関する上前腸骨稜周辺部の筋緊張を触察すると腸骨稜直上に癒着のような筋緊張を確認し、緩消法を約5分行った。結果主観により8割冷えが改善した。
　同じように右側も施術し、主観により8割改善したと報告を受けた。後日、「今まで足趾の冷えが改善する事はなかったが、4日間は足趾の冷えは改善し、その後は又冷えを感ずる」と報告を受けた。足への動脈に関する筋の緊張がまだ残り、その要因である腰部筋緊張を緩める事で改善していく事を説明し、施術の継続をしていく事になった。